「もうひとつのRISC管理」パート4
RISC管理
Regional・・・・・地域深耕
Investment・・・積極的な投資
Speciality・・・専門性
Concept・・・・・・概念
今回のテーマ
「もうひとつのリスク(RISC)管理」パート4は・・・
Concept(概念)です。
前号でもお話した通り、私が勤めている会社はダスキン
(化学モップやマットのレンタル、ハウスクリーニング)の仕事をはじめ、
建物や家に関するサービスが中心です。
ダスキンは加盟店本部ですから、当然の事ながら全店共通の経営理念が
あります。
が、それとは別に、当社独自の経営理念もあります。
とりあえず、独立したばかりの頃は色々とやる事も多く、まずは新規客を
獲得して、売上を伸ばし、利益を増やす事に専念する。
その後、ある程度軌道に乗ったらスタッフが増やし、会社としての体裁を
徐々に整える。
それからでも会社の経営理念とか、方向性、事業の概念とかを決めても遅く
ないって話もあります。
それは各社の事情によって違うので一概にどれが良いという事はありません。
しかしながら、一人で仕事をやっているうちはいいんですが、何人かの
スタッフを抱えて組織として動き出すと「コンセプト(概念)」があるのと
ないのとでは大違いです。
何のためにやっているのか、方向性が定まらず、組織としての結束力にも
影響があるように思えます。
ちなみに、以前勤めていた大阪の会社の社訓は
1.売ろう!
2.まず売ろう!
3.しっかり売ろう!
というものでした・・・。
要は、売って売って売りまくれ〜!みたいなイケイケドンドンが社風であり、
事業概念?ですね。
「企業理念?ええねん、そんな事考えんでも。まず売ってこいや!」
・・・みたいな。
全国から支店長が集まる全体会議では、売上が悪い支店長は演壇の前から
順番に着席。
要するに一番成績の良い支店長は一番後ろの席で余裕をかます。
一番成績の悪い支店長は何と!イスなし。ずっと立ちっぱなしです。
弁当もランクがあり、成績優秀の支店長は松華堂弁当のような豪華版、
成績の悪いグループはほか弁くらいの差がありました。
ここまで徹底してると、良い悪いは別にして、社訓に忠実というか、信賞
必罰というか、事業としての概念がキッチリしてますね(してないか?)
ただ、ここには「人」の存在を感じられないのです。
当社(おそうじ部門)の場合は・・・
■清潔さ(クレンリネス)に関連した仕事を通して、
より快適な社会環境を創造すべく、
高品質のサービス、商品を提供する
です。
う〜ん、つまらない会社案内に書いてあるような文言ですね〜。
しかし、
そこに込められた思いは・・・
■この仕事に関わるすべてのスタッフ、お客様が幸せになるwin-winの
関係を構築すべく日々研鑽し、常に高品質で高付加価値のサービスを
提供する。利益とともに人としても成長し、善循環の経営システムの
確立を目指す。
そして、経営者(上司)がすべき事は・・・
■いかにスタッフが働きやすい環境を作っていくのが仕事。常に変革の
能動者であれ。新しい事、変わる事を嫌ったり、恐れる事なく、終わる
事なき改善を続ける。
スタッフに何を心がけてもらいたいのか? は・・・
■3信条
1.利他の精神
まず先に自分のことよりお客様やスタッフや他の人の事を先に考えます。
自分の利益になるかどうかではなく、相手の喜びになるかどうかを基準
とします。
2.期待以上のサービス
高品質・高付加価値のサービスがお客様の期待値を超え、喜びと感動を
もたらします。
3.人としての成長
心配り、言葉づかい、身だしなみなど、日常のひとつひとつをはじめ、
常に感謝と思いやりのある態度ですべての人に接する事ができるよう、
仕事を通して人としても成長します。
これらすべてをまとめたものが、経営する際の「コンセプト」「概念」
と捉えています。
ま、文章だけ見るとただのエエカッコしいでしょ?
ウチのスタッフが見たら怒りますよ! ハハハ。
でもね・・・
実際、私たちの業界の仕事はある程度、努力して経験を積めば技術的にも、
営業的にも何とか一人前になれます。
やはり最後に問題になるのは人間関係というか、「人」ですよね。
「人」がすべてですからね。
格好つけて、「コンセプト」「概念」なんて言ってみたけど、それでも
あるとないとでは「組織力」が違ってくるんですよ。
これ実感です。
あなたの会社、仕事の「コンセプト」はどうなってますか?

